フレキシブルホースの移動量の概略計算

 

熱膨張による変位や地盤沈下など動きのある配管のホース長さや移動量の概算計算です。

繰返し曲げ半径の最小値は各チューブの「動きあり」の値をご参照ください。

必ず最小曲げ半径より大きい値で動きを吸収してください。

01.芯ずれ(センターずれの移動)

両端継手部(フランジ・ネジ込み・ユニオン・カップリング等)の一端が固定されて反対側の継手部が垂直に同一水平上の間を上下に移動する場合です。(一平面上の移動)

02.水平(横)、垂直(縦)の移動(U字型管・横U字型管の配管)

ラジアルモーションは、図A、図Bのように曲げて取り付けたときに、円弧の始点が水平あるいは垂直に移動するモーションのことです。 一般に移動ループといわれ、移動量は水平、又は垂直移動距離で表します。 もし、全トラベル量Tが既知で、曲率半径Rが適当に選ばられれば、チューブ実長Lとループの長さKは示された式により計算できます。 このときトラベル頻度が多い場合は、なるべく大きな曲率半径をとるようにしてください。
※全長=L+金具の長さ となります。

03.永久曲げ(固定曲げ)

二つの管系成分の連絡を簡単にするために、普通のベンドの代わりに一度曲げたままの状態で使うことです。 許容最小曲げ半径以上で取り付けてください。(低圧配管のみ) 配管系の熱膨張・防振等の使用は不具合です。

04.無秩序曲げ運動をする場合

例えば散水ホース(ガーデンホース)のような使用の場合は、特に金具の根元に曲げ応力が集中しますので、スプリング巻きをお勧めします。

05.禁止される移動

チューブの取り付け線上において、軸方向に変位を与えることは禁物です。 ブレード被覆のため不可です。 ブレード無の場合でも、チューブに座屈がおこり使用できません。 軸方向変位にはベローズ系伸縮管継手をおすすめします。

06.ねじれについて

チューブにねじれを与えることはできません。